社会福祉法人・麦の家とは


  社会福祉法人・麦の家とは・・・・

     

   ― 何者によっても犯すことの出来ない尊厳ある

    人間一人ひとりを尊重する介護の探求を目指しています ー

                         

Ⅰ.民間(ヴォランタリ=自ら利潤を求めない、自発的にして先進性を

重んじる)の専門職としての介護者による社会福祉実践の事業所です。

Ⅱ.既存の“入所施設”(=集団で規則に基づいた生活する場所)つまり、行政 の指導・指示 で入所が決められるのではなく、入居・利用希望者の 意思を 中心に、話し合の基に双方で契約を結び、入居利用できるところです。      

Ⅲ.認知症を患う高齢者の介護を6人の共同生活住居、3か所で行っています.小集団で生活する一人ひとりの暮らしを大切にする為に、本人を中心して家族の方々の協力を得ながら、ご一緒に個別的介護することをモットーにしています。
    

           「麦の家」のあゆみ

 

1)麦の家は、平成10年(1998年)無認可で「痴呆高齢者向けグループホーム・麦の家」と命名し、開設した公共サービスの組織です。翌年には、厚生大臣宮下創平氏より、単独型グループホームとしては日本最初の社会福祉法人の認可を受けたグループホーム事業所です。

2)平成12年3月15日(2000年)に介護保険が制度化された時、グループホームは「痴呆対応型共同生活介護」 と命名され、「居宅サービス」の一つとしてとして位置づけられた社会的施策として登場しました。所謂“施設サービス”中心の福祉施策から“地域サービス”重視へと移行(?)するなかで制度化されたものです。

3)平成18年(2006年)、3年毎に行われる介護保険制度の改正に際し、グループホームは「地域密着型サービス」として、更に平成27年の新ゴールドプランでは、認知症ケアの切り札(とっておきの有力な手段)として位置づけられました。高齢者福祉の方策として、日本に於いて新しく登場したグループホームと言う福祉的形式の基になされる特有の手法は、認知症と言う“病い”を抱えるお年寄りの介護の切り札として世界中では認められ、既存の入所施設の代わって広がりつつあります。残念ながら、私たちの国では、小規

模施設程度にしか考えられていません。
“グループホームケア”という独自性の開発こそ「麦の家」の重大使命であると自覚し模索
の内にも努力していま
4)
開設時より入居・利用して下さるご本人の思いを中心に、ご家族との話し合いのうえで看取りケアをさせて戴いてまいりました。平成22年に は日本で最初の「福祉型ホスピス」(定員6名)を開設しました。民間(ボランタリー)社会福祉実践を目指す「麦の家」は、常に先進的開拓分野の模索を使命としています。
5)
「麦の家」では、一人ひとりを個別的に尊重した1対1のケアを重視すると共に、2・3人から、5・6人の小集団(社会生活の場)ケアの双方が、車の両輪の如く機能するケア実践を、「麦の家・家族会」の方々との協同態勢つくりの過程に、その実現を目指す“

        介護福祉実践事業体”(ケア・コミュニティ”)でもあります。  

             

                          此れからの「麦の家」について 

        

1.幼児・児童・生徒(特に、心身に障害をもつ子どもや通学することに課題をえる学童や中学生)らと認知症を患うお年寄りとの交流による認知症ケアの開発研究

2.認知症サロン等による日常的生活のなかで、中川村住民の人々らとの交流
の機会を創るなかで認知症ケアの開発研究

3.介護員初任者研修(講習会)の開催により、中川村地域住民による介護職者の開発により、(有償)介護ヴォランティア、訪問介護(平成28~9年度在宅支援事業所の開設を目指す)に従事する介護者の養成確保を目指す。

4.「麦の家・お年寄りと子供の何でも相談(=支援)事業所」の開設を平成28年度事業として計画・準備しています。尚この相談事業として、隔月毎に各界の優秀な講師を招き、お話を聞く会など催すことも計画しています。

5.「麦の家」は、「グループホーム認知症ケア実践」を通じて、私たちの住む地域社会が、そこに住むすべての人々(特に、様々な障害を抱えている“小さくされている人々”)にとって暮らしよい、快適な社会の建設に一役かっていく事業所を目指します。

 


掲載日:2015/12/15 トップページ > 法人について > 社会福祉法人・麦の家とは

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